マクブルームの長所と弱点
2022年5月7日 試合前時点。
マクブルームの成績がこちら↓
・30試合出場
・打率.250
・出塁率.344
・108打数27安打
・2本塁打
・15打点
・四球15
・三振25
・得点圏打率.303
みなさん、今のマクブルームのプレーを見ていて、もうお気づきだと思いますが……
『彼は、ボール球を振らない』
正直、30試合終えて、打率.250で、2本塁打はかなり物足りない。
でも、四球は15個もあり、三振は25で普通くらい。
彼が、ボール球を振らないのは、何故なのか?
そもそも、どういうボール球を振らないのか?
イメージですが、マクブルームは、
『アウトコース低めに落ちる変化球』
この誘い球は、全く彼は、振ろうとしません。
つまり、外の出し入れだけで、抑えようとすると、四球を与えてしまうという打者である。
と僕は思います。
じゃあ、何故振らないのか?
それは、
『ストライクゾーンへくる変化球を待っているから』
これだと思います。
近年パワー系の外国人が多くいるNPBですが、ストレート一本に張って、一発長打はあるが、三振も多い、そんな外国人を数多く見て来ました。
エルドレッドは、そんな典型例であり、彼は、外の出し入れを苦手とし、甘いストレートは非常に強かったイメージです。
ですが、マクブルームはこの逆。
変化球タイミングでおそらく彼は、待っていて、
『ストレートに差しこまれ、振り遅れる』
彼が、アベレージを残す自信がある、そこを見てほしい、と来日時に語ったのは、
『変化球に対応力がある』
ということを言いたかったんじゃないでしょうか?
とりあえず、マクブルームは、セリーグ5球団の対戦が終わりました。
四球の多いマクブルームですが、
実は、阪神戦だけは、四球をいまだ一つも選んでいません。
打率=出塁率な訳です。
定量的と言えるほどの信頼出来るデータではありませんが、
19打席で19打数8安打で打率と出塁率.421
阪神の投手陣の四球の数は85はリーグベスト2位タイ。
WHIPの数値(走者を1イニングあたりに出す人数平均)は、1.19でベスト2位。
この数字から、考えられる仮説ですが、マクブルームは、
『コントロールにまとまりがあるピッチャーは得意』
反面。
『ストレートが速い投手や、荒れ球を投げる投手は苦手』
ではないかと思います。
さらに、面白い数字があります。
打席目別の成績です。
打数ー安打 打率
1打席目 20-6 .300
2打席目 20-10 .345
3打席目 29-5 .172
4打席目 24-6 .250
5打席目 6-0 .000
先発投手は、四球が少なく、まとまりのある投手が多いです。
セットアッパーやクローザーは、球の速い投手が多く、三振の取れる落ちる球を投げる投手が多いです。
4打席目以降は、セットアッパーやクローザとの対戦が多いはずです。
平気で150キロ超をなげる中継ぎ、抑えが出て来ます。
マクブルームの課題があるとすれば、そういうピッチャーの
『ストレートを打つ』
というのが、今後の課題になっていくのではないでしょうか?